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近野貴行のフドネタ

近野貴行のフドネタです。

 

今回は、

 

「マイナス金利、チャンス到来?」

 
 
ブログ

常識が変わる(1)「借りた方がおトク」競う

住宅・車…顧客獲得の切り札に 超低利ローン申し込み増

日経新聞2016年6月20日

マイナス金利の影響により、ローンを活用しやすい状況になってきた。 住宅、車、高額商品の金利がお得になることにより消費も拡大する見込みが高くなっている。

消費税増税の延期、マイナス金利円高、この3つのファクターによる駆け込み需要は今後も続くのだろうか。

お金を借りる人が利息をもらい、お金を預ける人が利息を払う――。経済の常識を覆すマイナス金利の登場で、世の中が浮足だっている。何が起きているかを確かめるため、人々の暮らしの現場を歩いてみた。

「どこの住宅ローンも割安だけど、決め手は金利じゃないわ」。千葉県船橋市に住む50代の主婦はイオン銀行で2000万円弱の住宅ローンを借り換えた。

実質マイナスに

イオン銀の住宅ローン金利は3年固定でわずか年0.38%。メリットはそれだけではない。ローンを契約すると、イオンの系列店などでの買い物が5年間、5%引きになる。毎月2回の「お客さま感謝デー」はそこからさらに5%引きだ。

どれくらいおトクなのか、実際に計算してみた。

期間35年、3年固定で2000万円借りると、初年度の利息は約7万5000円。仮にイオンで1年に90万円の買い物をして半分が「感謝デー」だと、割引額は年6万6000円強だ。

28日は日経平均株価が続伸する中で、トヨタ株は一時、前日比234円(4.5%)安の4917円まで売り込まれた。終値は176円(3.4%)安の4975円だった。時価総額は16兆円となり、15年3月に付けた直近のピークと比べて約13兆円減少した。

これを7月末までにネットで入会したイオンのカードで払えば、現在は1万円強のポイントがたまる。割引額とポイントの合計が利息を上回り、初年度は実質マイナス金利で借りられる。

日銀がマイナス金利政策を導入した2月、イオン銀の住宅ローンの事前申請件数は過去最高の約1万件に膨らんだ。「マイナス金利政策で注目が集まり、ネット経由の申し込みが殺到した」(同行担当者)

マイナス金利は銀行の収益を圧迫する。だが一方で、新たな顧客を取り込む好機にもなる。

都内に住む30代の男性会社員は銀行担当者の言葉に耳を疑った。訪れたのは三井住友信託銀行。超低金利の住宅ローンで新規顧客を獲得してきた銀行だ。現在も10年固定で年0.5%と大手銀行で最も低い。彼が驚いたのは金利水準ではない。「条件次第でもっと金利が下がりますよ」

住宅ローンと同時に、30万円の定期預金、証券口座、少額投資非課税制度(NISA)口座の3つを申し込むと、金利が0.01%ずつ合計0.03%下がった。彼は「どれも損をする条件じゃないから、迷わず契約しました」と満足顔だ。

効果向上に知恵

自動車ローンはどうか。都内の自動車販売店に聞いてみた。

英系のジャガー・ランドローバー・ジャパンは6月末まで金利を1%未満に抑えるキャンペーンを展開。昨年秋に発売した4ドアセダン「XE」は年0.99%。認定中古車の場合は年0.39%でローンを組める。

仏系のプジョーシトロエン・ジャポンは2月下旬からの1カ月限定で年2.99%の金利をゼロにするキャンペーンを実施した。約3割の顧客がローンを組むが、キャンペーン期間中は約5割に高まったという。

超低金利ローンは新たな顧客を取り込むツールになる半面、ブランドイメージを損なうリスクもある。企業は期間限定や中古車優先など、マイナス金利時代に最も効果が大きい方法を見つけようと知恵を絞る。

マイナス金利の登場は国民や企業に全く新しい目利き力を求める。マイナス金利が経済を押し上げる切り札になるか、それとも混乱を引き起こすだけか――。日銀が開けたパンドラの箱の帰結はまだ見えてこない。

エターナル株式会社 近野貴行 フドネタ