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近野貴行のフドネタ

エターナル株式会社の近野貴行です。

 

今回のフドネタは、

 

会社員は自分の「時給」を考えよう

 
 
ブログ

キャリアと年収をマネーハック!

■自分の「時給」を考えてみよう

アルバイトをしていた人なら、そのころは時給と仕事とのバランスについて、真剣に悩んでいたと思います。時給は高い方がいいが、仕事が大変だったらちょっと嫌だなあ、と考えながらバイトに応募していたはずです。

しかし、会社員になると「時給いくら」ということは認識しなくなります。きょうはちょっと考えてみましょう。

仕事を受注するとき、見積書に作業の工数を記載することがあります。そこで使われる「人月」という用語は、社員ひとりが1カ月業務に従事した場合の経費です。スキルが低い社員の人月単価は低く、スキルが高い社員の人月単価は高くなります。もしあなたがそうした仕事をしていれば、会社があなたをいくらの価値がある人材と評価しているか分かります。

もちろん、そこに人月単価「50万円」と書かれていてもあなたの給料は月収50万円にはなりません。オフィス維持費などの経費、営業コストや総務・経理などの人件費、会社の利益などもそこに含まれているからです。

会社は俗に、実際の給与の2倍以上を人月単価として設定するといわれます。もし50万円の人月単価なら、あなたに回る報酬はその半分の25万円ということになります(2倍というのは決まりではなく、違う設定をする会社もある)。

でもこれはまだあなたの時給を考えるスタートラインにすぎません。

■残業時間が「時給」を左右する

実際に働いている時間を考えながら、あなたの手取り給与を時給換算してみる方法もあります。

月曜から金曜まで1日8時間労働とします(昼休みや休憩などの扱いはひとまずおく)。月21~22日くらい働くと考えれば、これは月168~176時間ほど労働するということです。仮に手取りが20万円だとしたら、時給1190円~1136円ということになります。1100円を超えれば、首都圏エリアの条件のよいバイトと遜色ない感じです。

ところが、毎日3時間残業をしていたとすればどうでしょうか。この場合、月21日では月231時間、22日では月242時間働くことになり、その分時給は下がります。手取り20万円だとすれば、何と時給は866円~826円までダウンしてしまいます。

定時勤務の時間だけでなく、残業も含めて実際に働いた時間を考慮してみることがマネーハック的には重要です。

1日8時間労働、月21日勤務で実際の手取りと時給の関係を考える計算式は以下の通りです。

(手取り月給)÷(168+残業の時間数)=(あなたの時給)

さて、あなたの時給はどれくらいでしょうか。

■「時給」を見て、働き方と稼ぎ方を考えよう

実際に働いている時間と手取りの関係を考えることは、今勤めている会社における自分の能力の評価を考えることでもあります。

時給が低いことが明らかになった場合は、今後のキャリア対策を考えてみるべきでしょう。例えば、以下のようなパターンは要注意です。

まずは「給与は高いが時給は低い」場合です。給与が高いようにみえても、残業が多いと時給は低くなります。管理職や年俸制でない限り、残業をすると給与も増えるからです。長い時間の残業で支えられているため時給換算するとたいしたことがないというケースです(私もかつてこういうパターンになったことがあります)。

長い労働時間を費やして高い給与をもらうことは、若いうちしかできません。あなたがこれから考えるべきは労働時間を少なくしても多く稼げるようなキャリアづくり、つまり「時給アップ」になります。

今の会社でキャリアアップを目指すことが第一ですが、転職を考えてみるのも選択肢になってきます。同じ能力のままでも、残業が少ない会社で同水準の給与を得られるチャンスがあるかもしれないからです。こうした会社に移ることができれば、より多くの給与を得ることになります。

■会社員は自分の「時間」を売ってお金を得ている

そもそも会社員は自分の時間を拘束され、その間に何か成果をアウトプットし、その対価として給与を得る仕組みです。だとすれば「時間」をより高い値段で買ってもらうことを考えるべきです。

「長い時間」ではなく「短い時間」で同じ報酬が得られるなら、それを目指すべきです。「同じ時間」働くならより多い報酬をもらうべく努力をしてみるべきです。

転職活動をするとき、ついつい「年収が今より上がるか」という感覚だけで判断しがちです。しかし、「年収と労働時間のバランスで、今よりもプラスか」と考えてみると、キャリアに対する意識はより深まってくるでしょう。「年収は少し下がるが、労働時間も大きく減るので時給換算ならこの転職はアリ」なんて発想もあっていいわけです。

まずは、今の「時給」を意識してみてはどうでしょうか。

 

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